主な活動実績

「千の音色でつなぐ絆」500人目の奏者による献奏

2017年3月9日(木)14:00
岩手県陸前高田市「奇跡の一本松」前

© 時事通信社

TSUNAMIヴァイオリンを千人の奏者が弾き継ぎ、その願いを長くつなげていきたいという「千の音色でつなぐ絆」のプロジェクトが始まったのは2012年3月11日。

陸前高田市の追悼式でギトリスが献奏をしたのが最初、1人目です。それからちょうど5年目となる2017年3月9日、500人目の奏者が「奇跡の一本松」の前で献奏しました。

500人目の奏者は、岩手県出身の若きヴァイオリニスト工藤崇さん。それまで舞っていた雪も収まり、青い空、白い雲の下、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番シチリアーナが静かに流れました。

ヴァイオリンの材料を探した流木の山は、一本松とはちょうど気仙川をはさんだ向かい側。ヴァイオリンの大事な部品である「魂柱」は1本松からいただいたもの。まさにTSUNAMIヴァイオリンのふるさとで、500人目の報告ができました。

陸前高田はダンプカーが行き交い、かさ上げ工事のまっ最中です。気持ちも新たに、ゆっくり、じっくり弾き継いでいきたいと思います。